足漕ぎで元気に、入院も介護負担も減少
「ご本人に合う車いすを施設でも用意できれば、ADLや全身機能が維持できたであろうケースは少なくありません。たとえば、在宅でフットサポートが取り外せて座面高が32cmの超低床車いすをレンタルしていた、片まひのある新規の利用者さん。その車いすの返却猶予期間の1週間くらいは、ご自身で片手片足漕ぎして施設内を動き回れていました。ところが、返却後に施設で最も低い座面高36cmの車いすに乗り替えたところ、たった4cmの違いでもかかとが床に着かず上手く動き回れなくなり、引きこもってADLが低下。そのままお亡くなりになってしまったときには悲しくて悔しくなりました」 車いす利用者の多い施設でこそ個別対応できる車いすは必須だと話すのは、京都市の特養「花友しらかわ」(社会福祉法人市原寮)で理学療法士として勤務する松本哲郎さんだ。
(以下略)
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