厚生労働省は21日、09年度予算の概算要求をまとめた。一般会計総額は今年度予算比3・7%(8292億円)増の22兆9515億円。
年金、医療、介護の経費は、政府の方針通り2200億円抑制するが具体策は棚上げ。介護保険の給付総額は6兆8833億円で、07年度の給付実績を踏まえ給付増を見込んでいる。介護報酬改定の財源については、年末の予算編成までの議論次第となるが、財政圧力となる懸案も多く、財源確保は簡単ではなさそうだ。福祉・介護人材確保対策は省全体で173億円を計上した。
老人保健福祉関係予算は、前年度予算比3・8%増の2兆1175億円を要求。介護給付費全体は、今年度より3・4%増の6兆8833億円を見込んだ。これに伴い、国庫負担も、介護給付費負担金や調整交付金、財政安定化基金負担金も含めて同4・1%増の1兆9790億円。06年度の制度改正で一旦給付の伸びは落ち着いたものの、再び増加基調にある。(以下略)
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