今月13日未明、札幌市の認知症高齢者グループホーム「みらい とんでん」が全焼し、7人が死亡する痛ましい事故が発生した。同施設がスプリンクラーの設置義務がない小規模施設だったことから、札幌市の上田文雄市長は、小規模施設に対しても市単独で補助金を助成する意向を表明。長妻昭厚労相も、スプリンクラーの設置義務付け対象施設の拡大や11年度末まで猶予されている自動火災報知機などの設置義務期間の前倒しなどを検討する考えを明らかにした。しかし、規制が強まれば「家庭的なよさ」が失われかねない面もある。繰り返される悲劇。改めて、小規模施設の防災体制が問われることになりそうだ。 札幌市の認知症グループホーム「みらい とんでん」は、一般住宅を改造した木造2階建て約250平方m。13日の火災で1階で7人の入居者が死亡。入居者1人が軽症、女性職員1人が重症を負った。 出火原因は、1階居間のストーブ付近に干していた洗濯物への引火とみられる。出火当時、入居者以外でホームにいたのは、夜勤の女性職員1人だけ。初期消火を試みたが、手に負えなかったという。(以下略)。
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